認知症にやさしいビジネス環境づくり
高齢化社会を迎えようとしているイギリスでは、ビジネスシーンにおいても認知症とその介護に関わる家族にやさしい環境づくりに取り組むところが出てきている。
アルツハイマーズ・ソサエティ(Alzheimer’s Society)が主催する認知症アクション・アライアンス(Dementia Action Alliance)では、2015年5月にリバプールで全国初めての「認知症にやさしいビジネス(Dementia Friendly Businesses Event)」を開催している。これはリバプール市の経営者を対象に、認知症の方々にやさしい環境がいかにビジネスの発展に役立つかというテーマで講演やワークショップが行われたものだ。
認知症を理解することで、より良い顧客サービスが可能になるとワークショップでは訴える。店頭でどう認知症の顧客に対するかというサービス事業者の役に立つだけではなく、例えば不動産開発事業者が、いかに認知症の家族を持つ家庭が生活しやすい街や建物をつくっていけるか、考えるきっかけにもなるという。
認知症という個人や家族の課題を、どう社会が受けて止めて「自然」な環境づくりをしていくか。福祉やボランティアという観点だけではなく、ビジネスの視点からも環境づくりに取り組むアプローチは合理的であり、必要だと感じる。
The Guardian紙の記事はこちら(Businesses Ignore the Dementia Time-bomb at Their Peril)。記事の題名の意訳は「経営者よ、認知症を無視するのは致命的なリスクです!」。
