【ソーシャル】アメリカで注目!コミュニティでつくる健康という考え方

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Well Beingを作り出す人とコミュニティのあり方

人が健康であるとはどういうことであろうか。ランニングをして体を鍛えることなのか。新しい医術や薬の発明であろうか。今、アメリカで健康に生きることの意味を問い直し、人とコミュニティの新しいあり方を議論する動きが進んでおり、スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューのCommunities Creating Healthと題するブログ・シリーズのなかで、さまざまな研究者や実践者の意見が投稿されているので紹介致したい。

それぞれのコメントのテーマや背景は異なるが、底辺に流れる問題意識や主張は共通しているー今の医療制度は、「病の治療」や「肉体的な健康の促進」というような狭い範囲でしか健康を考えない傾向が強いが、もっと広い意味での「well being(人間的に豊かな生活)」を実現するための方法を考えるべきであり、その鍵となる「コミュニティ」の役割を重視すべきだという主張だ。

全部で19の投稿が掲載されているが、個人の本当の幸せとは何かという観点から議論する人もいれば、現状の医療費用の高騰や国家財政の観点から意見を述べる人もいる。また、そもそもコミュニティの地域や構成員の多様性からコミュニティの定義について論じる研究者もいる。

Communities Creating Health: An Introduction(コミュニティのつくる健康:序論)

What is Community Anyway?(コミュニティって何だろう?)

Investing in Community-led Health(コミュニティがつくる健康づくりに投資しよう)

全体として論理的にあいまいで具体性に欠ける印象も受けるが、社会の構造が大きく変化し、人と人との結びつきが希薄化するなかで、高齢化する社会をサステナブルなものにしていくための課題を提起し、コミュニティの果たしうる役割を見直そうとする意見は傾聴に値する。

「コミュニティ」といっても、もはや私たちは「古き良き時代」に戻ることはできない。かといって、今の社会や人々の生活のあり方をそのまま続けることもできない。新しい価値観と人口構造、ますます多様化する人と人とのつながり方を踏まえ、21世紀の「Well Being」を模索することが求められている。

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